「・・・あ」
「・・・何?葉くん、どうかしたの?」
「うぇっへっへっ。教室に社会の宿題忘れてきちまった」
葉とまん太。2人は毎日一緒に帰っている。
今日もいつもどおり、一緒に帰っていたところだった。
「もぉー早く帰らないとまたアンナさんに叱られるよ?急いで取ってきてね?」
「おぉーわかってるって。じゃ、ちょっと待っててな?」
「うん。」
葉は校門から校舎へ向かって走り出した。
葉の履いている便所サンダルがカラカラと音を立てていた。
それから...
「うーん、確か机の中に入れてあったと思ったんだけど・・・」
「あれ?麻倉君・・・?」
「お?」
葉が声のした方を向くと、そこには綺麗な少女が立っていた。
「どうしたの?探し物?」
「えっと・・ ・・・・さん・・・・」
。この子は葉のクラスメートの女の子であった。
普段はとてもおとなしく、神秘的な子だと、葉は思っていた。
「うん。名前、覚えててくれてたんだ。ありがとう」
そう・・・葉はまだこの森羅学園に帰ってきたばかりだった。
葉は今までシャーマンファイトに参加していた。
シャーマンファイトで出会った大切な仲間達。
アイアンメイデン率いるX-RAWS・・・そして葉の実の兄ハオ・・・とも出会う。
だが、葉の兄・ハオとの因縁の対決を終えた後、グレートスピリッツは消えてしまったのだ。
ハオもあのあとどうなったかわからないまま。
それから葉達は普通の日常に戻ったのだ。
「宿題の社会の教科書を探してるんよ」
「社会の教科書・・・ちょっと待ってね」
「お・・・おう?」
葉が返事するのを待った後、はにっこり笑って静かに目を閉じた。
「・・・・・・・さん・・・?」
「鞄の中」
「え?」
「鞄の中に入ってるよ?」
葉は鞄の中を探ってみた。
・・・すると葉の探していた社会の教科書が鞄の中から出てきた。
「あ!あった!!ありがとう!さん!!・・・・でも・・・どうして・・・?」
「んー・・・わからない」
は少し曇った顔をし、そういい終わるとにっこり笑い、そして再び口を開いた。
「あと、麻倉君、シャーマンなんでしょ?」
「・・・え。さん!?なんでオイラの事」
「ほら、早く行かないと連れの小山田君が可哀想よ?」
「あ!いっけね!そうだった!・・・さん!また明日!」
「うん。また明日ね。バイバイ」
は葉が教室から出て行くのを見送ると床にぺたりと音を立てながら崩れ落ちた
「はぁ・・・はぁ・・・・・わからない・・・私。自分は一体・・何者なの?ごめんね、麻倉君・・・」
「。」
「あ・・・麻倉君・・・?・・・じゃない・・・!!」
「おっと、葉と間違えるってことは君は葉の知り合いだね?僕は未来王ハオ。君を迎えに来た。」
「・・・私を・・・?」
『麻倉君!!助けて!!』
「ん?」
ぱっと後ろを振り返る葉。
「まったく・・・君は・・・。で?そのさんがどうしたのー?・・・って聞いてるの?!」
「いや・・・・なんか・・・今誰かに呼ばれた気がして」
「誰に?僕は聞こえなかったけど・・ってまた幽霊とかじゃないでしょーねッ!?」
「葉」
「ほら!今度のはお前にもき・・・・こ・・・え・・・・(ガタガタ)」
葉はその声の主を見て固まった
「あ・・・あ・・・あ・・アン・・・アンナさん・・・!!!!」
ついでにまん太も・・・恐怖のあまりちゃんと喋れないようだ。
そう。まん太が言うとおり。声の主は恐山アンナ。
葉の許嫁だ。
「ずいぶんと遅かったじゃない。一体今まで何処で何をしてたの?晩御飯抜き!!!」
そう言ってアンナが拳を構えたときだった。
「嫌ッ!なんで私なの!!?放してッ!」
アンナ達の後ろから叫び声が聞こえた。
「・・・この声!!さ・・・」
葉達が後ろを振り向き、そして絶句した。
を襲って(?)いるのは・・・・あのハオだったのだから。
「ハオ!!?なんで・・・・!!」
「生きてたのか!!?」
「さん!!」
「あ・・・麻倉君っ!!」
「葉か・・・久しぶりだね」
「ハオ!!!!おめぇさんに何してんだッ!!」
葉はの腰に手を回しているハオに激怒した。
「これからを僕の仲間にしようかと思ってね。」
ハオはそう言っての頬に手を当てた。
そしてハオは自分の顔をの綺麗な顔へと近づけた・・・。
「嫌ーッ!」
「ーーーッ!!!!」
葉とが同時に叫んだときだった。
葉の持っていた位牌から阿弥陀丸が出てきてハオとの間を引き裂き、を葉の元へ・・・。
「くそ・・・侍の分際で・・・」
「葉殿!この女子は・・・!?」
「オイラのクラスメートだ。」
「阿弥陀丸さん・・・・ありがとう・・・・」
は阿弥陀丸に礼を言った。
「何故拙者の名を・・・!」
「この子の能力よ。霊視・・・・ね」
今まで口を閉じていたアンナが口を開いた。
「かつてあたしが持っていた霊視とはかなり力の重さが違う・・・。・・・あんた一体・・・・・・」
アンナは少し辛そうな顔でに問う。
そう・・・かつてのアンナもその能力で苦しんでいたのを葉とマタムネにに助けられたのだ。
「え!?さんもシャーマン・・・!?」
まん太もまん太で驚きの色を隠せないでいた。
「・・・・・・・恐山さん、私は・・・・・・」
「そう、僕はのその能力がほしくてね。この子は僕の元へくれば莫大な巫力を得られる。そして僕と一つになれば・・・」
ハオはをものほしそうに言った。
「を道具扱いするなッ!!はだ!絶対おめぇのモンなんかにはならない!」
「麻倉・・・君・・・」
「何言ってんだ?葉。お前のものでもない。僕はが欲しいんだ。」
「・・・オイラは・・・オイラは・・・・が好きだ!愛しているんよッ!!!」
「・・・え・・・・?麻倉・・・・君?」
は「なんで呼び捨てになってるんだ・・・?そしてあなたには恐山さんが・・・」という顔をしている。
「・・・葉・・・・」
アンナは寂しそうな顔をした・・・。
「よ・・・葉君・・・・!?本気!?君には・・・!!」
「・・・ぷッ・・・!ハハハハハ!!!葉!君にはアンナがいるじゃないか!何を・・・」
「何が可笑しい!!オイラは本気だ!!オイラは・・・が好きなんだ!・・・・・アンナ、すまん・・・・オイラ・・・・」
「いいわよ。葉」
「ええ!?いいの!?アンナさん!!」
「恐山・・・さんッ!?」
「麻倉の嫁は力が強ければ強いほどいいのよ。くやしいけどあたしよりの方が力があるの。
・・・とりあえずそういうことだから。葉・・・今までありがとう。」
「そんなんでいいのかよ・・・?」
「アンナ・・・・」
「そういうわけだから・・・葉・・・ 。」
アンナが言い終えた後、ハオはクスっと笑って言った。
「待てよ。の意思は無視か?」
「あの・・・わ・・・私・・・・・・私も多分麻倉君が好きッ・・・・です///」
「・・・・」
「ハオさん・・・すいません。私はあなたのものにはなれません。」
ハオ、見事に散る。
数日後
「
vキスしよ?vvV」
「葉・・・ちょ・・やめ・・・ッ///」
朝からいちゃつく葉と。
ここは・・・・学校の教室・・・。
アンナの修業が朝早くから行われていたので
早く登校してきた葉達。もちろん葉とは一緒に登校してきた。
今、この場所には葉と、まんたしかいなかった。
「やだぁ・・・///小山田君がいるじゃない・・・///」
「まんたなら気にしてねぇって。、愛してるよ・・vV」
・・・葉は意外と女の子に甘えるタイプだったようです。
まぁ、いままでの婚約者がアレだったから仕方ないようですが。
「・・・葉君・・・ちゃん・・・」
まんたは怯えた顔つきで葉とに言った。
「ん?なんだ?まんた」
「・・・後ろ・・・・」
葉とがまんたが指差した方向、つまり葉達の後ろを見ると
そこにはアンナの姿が。
「・・・・あたしの前でいちゃついてんじゃないわよ・・・」
切れかかったアンナの姿が。
葉がアンナにボコボコにされたのは言うまでも無い。
Fin
執筆:02年11月17日