太陽の光をもう一度・・・

僕達は太陽の光を求めて戦う

もう一度この地上を光で照らしたい

もう一度・・・


















Light of the sun















「・・・っかー!オレンジジュースうめーー!」

「・・・ふふ・・・・、オヤジくさい・・・」

を見て、シャルティエが笑いながら呟いた。

「え!!どこが!!」

は空のコップを片手に、シャルティエに訊いた。

「確かにオヤジくさいですね。でもオヤジ化にはまだ早いんじゃないですか?」

「ああ!イクティノスさんまで!酷っ!!
 だいたい私は女だからオヤジにはならないよ!!」

シャルティエはイクティノスの言葉に腹を抱えて笑い出した。
はシャルティエに「笑わないでよぉ!」、とシャルティエの背中を軽く叩いた。


ここはラディスロウの休憩室。
、シャルティエ、イクティノスはここで談笑していた。

6年前に軍に入ったシャルティエとは、
度重なる努力の結果、それなりの地位を得た。
今ではシャルティエは軍の少佐、は大尉である。

は、戦闘知識もあったが、医療知識もあったので、
アトワイトと共に医療班にも属していた。
この時代には医療知識のある人間はほんのわずかでしかなかったのだ。

イクティノスは少将というとても高い地位を持っていた。
なぜそんな偉い人がシャルティエとと親しげに接しているのか。
出会いは数週間前。シャルティエとが喧嘩していたときであった。







「シャルのバカチン!なんで私のお饅頭食べちゃうのよ!
 もう何処にも売ってないわよ!非売品!あのお饅頭!!」

「し、知らないよ!ていうか僕はお饅頭なんて食べてないよ!」

「嘘こけこの卑屈オタンコナス!!(謎)
 机の下の引き出しに隠してあったやつよ!!」


「どうしたんですか?」

「はわわ!!い、イクティノス少将!い、いえ、なんでもありません・・!!」

「イクティノス少将!聞いてくださいよ!
 シャルティエ少佐ったら私が大切にとっておいたお饅頭食べちゃったんですよ!」

「ああ、すいません、そのお饅頭を食べてしまったのは私です。
 机の下の引き出しにあったやつでしょう?
 まさか大尉のものだとは思わなくて・・・。すいません。」

「「・・・・・・・・・」」









「イクティノス少将、シャルティエ少佐、大尉も此処に居られましたか!
 リトラー総司令が御呼びです!至急会議室へとのことです!」

3人が談笑していると、一人の軍曹がやってきた。
3人の顔は笑顔から真顔になり、
なごやかだった空気が緊張で張り詰めた空気に変わった。

「わかりました、では、行きましょう、2人とも」

「「はい」」

イクティノスの呼びかけに、シャルティエとは気合を込めて返事をした。
イクティノスに比べてかなり地位の低い2人。
シャルティエとは、イクティノスさんはいいとしてなんで僕(私)達まで?、と考えた。










「諸君、今ここに集まってもらったのは他でもない。
 今さっき、天上側の科学者チームから救助要請があった」

リトラーが鋭い表情で言った。
会議室は沈黙た。

「天上側の科学者チームからの救助要請ですか!!?」

ディムロスが驚愕の声を上げた。
リトラーはコクン、と頷くと説明を続けた。

「そうだ、彼らは今平和利用されるはずであったベルクラントを
 殺戮兵器とされたうえ、ミクトランへの協力を強いられているのだ。」

「科学者チームがミクトランに協力なんてしたら地上軍は今よりも・・・・」

傍らでアトワイトが苦痛そうに呟いた。
ディムロスはそれを見たがすぐに目をそらした。

「でも罠だとしたら・・・」

カーレルが静かに言った。
それに溜息をついて、ハロルドが答えた。

「兄貴は心配性ね。そんなことは無いと思うわ。
 天上側の人たちのほとんどはミクトランの支配を謙虚してるから。
 無理やり協力させられるなんて誰でも嫌でしょ?」

「・・・そ、そういうことだ。科学者チームはダイクロフトの中にいる。
 ということは一度ダイクロフトに乗り込まなくてはならないわけだ。」

リトラーはハロルドの的確な(?)意見に額に脂汗を掻き、話を進めた。

「ここは少人数の方がいいですね」

「では、ワシが行こう」

イクティノスの発言後、クレメンテが名乗り出た。
クレメンテは威厳な表情をし、リトラーを見た。

「では私も行きます。」

更にアトワイトが名乗り出た。
クレメンテさんの主治医は私ですからね、と苦笑した。

「では・・・クレメンテとアトワイト大佐にこの件を任せよう。
 意見があるものはいないか?」

リトラーが言った。
会議室が静まり返った中、がゆっくりと手を上げた。

「あの~・・・意見といいますか・・・すいません。
 なんで私達のような人間がここに呼ばれたのでしょうか・・・・?」

はシャルティエの服を引っ張った。
シャルティエはわけのわからないままおどおどとしていた。

「それは、ハロルド君から聞いてくれ。ハロルド君・・・」

リトラーがハロルドを呼ぶ。
するとハロルドは軽快に話し始めた。

「はいは~い♪えっとね、今私は『ソーディアン』っていう
 特殊な剣を開発しているのよ。
 で、その剣の使い手にふさわしい人材に
 、あなたとそこにいるシャルティエが選ばれたのよ♪」

「僕が・・・使い手?」

「そうよ!完成したらあんた達には重要な仕事をしてもらうんだから!!」











会議が終わり、はアトワイトに話し掛けた。
にとって、アトワイトは医療班でも
上司でもあり、優しいお姉さん的存在であった。

「アトワイト大佐、頑張ってくださいね!」

がそう言うと、アトワイトは優しく微笑み、の頭を撫でた。

「ありがとう、。必ず科学者チームを救出するわ。
 それと、私がいない間はあなたが私の代わりよ。しっかりやってね!」

「むぅ・・・子ども扱いしないでくださいよっ!」

「ふふ、だって、ってば妹みたいで可愛いから、ついv」

アトワイトは再びの頭を撫でた。
は呆れて、黙ってしまった。
しかし、アトワイトの手は暖かかった。



執筆:03.04.01