会議終了後(またかよ)
はハロルドと話をしていた。

「飛行艇完成までにまだ時間かかりそうなの~。
 部品が足りなくて!!今から物資保管所に取りに行ってくるのよ~。」

「そうなんですかぁ~、頑張ってください!ハロルド博士っ!」

「や~ねぇ~、『ハロルド』でいいわよ、
 これから一緒に仕事していく仲なんだから!」

「え・・・あっ・・・うん!ハロルド!」

「ところでさ、、暇なら私達と一緒に来てくれないかしら?」

ハロルドはそう言ってニヤリと笑った。













Light of the sun



















「ハロルドに誘われたそうだね。大尉。」

物資保管所に行く仕度をしていたところ、カーレルに話し掛けられた
は動揺した。何せ大物(?)に話し掛けられたのだから。

「(うはぁ・・・シス魂軍師サンだぁ・・・・・じゃねぇよ!!)
 は・・はい!そうなんです!で、今から・・・」

「私も一緒に行くのだよ。道中、宜しくな」

「え!シス・・いえ、カーレル中将もお供なのですか!」

「ああ」

カーレルは微笑むとの手を取り、(強制的に)握手をした。
とても強く握る。


・・・・痛い。


「あ、あの・・・手・・痛いです」

は開いている方の手で握手している手を指差し、カーレルに訴えた。
この怪力(?)の源はシス魂パワーか・・?(謎

カーレルはぱっと手を放すと申し訳なさそうに言った。

「いや、申し訳ない。妹が関わると興奮してしまってね。
 これからも妹のことを頼むよ、大尉」

さすがはシス魂軍師、とは感心しつつ「こちらこそ」とカーレルに言った。

「では、準備ができしだいラディスロウ前まで来てくれ」

カーレルはスマイルで部屋を出て行った。





「あばよ、スマイリー・シ●コン軍師」

「!!!?」

どこからともなく声がした。
しかしその皮肉はどうかと・・・。
は周りを見回した。

すると部屋の柱の影からシャルティエが出てきた。
どうやら先ほどの皮肉(?)はカ彼のもののようだ。

「しゃ・・・シャル!!いつからそこに!!」

がこの部屋に来るちょっと前からだけど。」

シャルティエは真顔で答えた。
どことなく怒っている感じがした。

「っていうか・・・シャル・・・さっき・・・・?」

「べつにさっきのセリフは気にしないで。
 それと、ハロルド博士のお供、頑張ってね。」

そう言ってシャルティエは静かに部屋を出て行った。

「しゃ・・シャル・・・!」

静寂な部屋の中一人取り残されたは黙るしかなかった。




「なんで・・・怒ってるの?」















物資保管所までの道のりは長かった。
途中モンスターに何十匹も遭遇した。
しかしカーレルがほとんど倒していった。




シス魂パワーだ・・・・!!




は改めてカーレルを尊敬した。




「いや~、大尉は弓の扱いが上手いね」

物資保管所についたところ、カーレルがの頭を撫でつつ言った。

「そりゃあ命懸かってますから!!
 下手くそだったら今ごろ基地の外にはでていないですよ~」

は笑いながらカーレルに言った。
のそんなセリフにカーレルとハロルドは微笑んだ。

「兄貴、を甘く見ないほうがいいわよ~?す~ぐに兄貴なんかより強くなっちゃうんだから♪
 さて、部品を取ってこなきゃね。兄貴は私についてきて。はここで見張りをしてて。」

「わかった。」

「うん!」

そしてカーレルとハロルドは物資保管所の中へと入っていった。
に10分くらいで戻ってくる、と言い残して。











「ふあぁ・・・・暇だなぁ~・・・。」

はベルクラントによる攻撃で破壊された地形を見つつ、欠伸をした。
あれからもうすでに10分経っていた。

「まさか・・・・・・・!・・・んなわけないよね。カーレル中将もいるんだし・・・」







ザクッ







遠くで何かが雪を踏む音がした。
それは人か、モンスターか。




・・・モンスターだろう。




は物影に隠れて静かに弓を構えた。




足音はどんどん近づいてくる。
























ドゥームトード。
蛙形のモンスター。

爬虫類が大の苦手なは・・・・





「ぎゃあああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~!!!」


あまりのショックにより思わず大声で悲鳴をあげてしまった。
当然ドゥームトードはの存在に気付く。

そして、ドゥームトードは目掛けて突進してきた。

「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ~~~~~!!!!!!」

泣き叫ぶ。しかし、ここには以外誰もいない。
カーレルもハロルドと一緒に行ってしまった・・・・。




(し・・・死にたくない!しかもこんなやつに殺されるなんてイヤ!!)





は無我夢中で矢を放った。

「あ・・・あたって・・・・・!!!」



ドス。




の放った矢は雪のかぶさる地面に勢い欲突き刺さった。
ドゥームトードはピンピンしている。こちらへと向かってくる。




と、そのとき、の前にシャルティエが踊り出た。

「はあああ!」

シャルティエが剣を振り落とす――――。
するとドゥームトードは真っ二つになった。
不気味な色をした血を噴出しながらビクビクとしている。

「しゃ・・・シャル・・・・・・」

が名を呼ぶと、シャルティエはの方を向いて、優しく微笑んだ。
返り血がシャルティエの白い綺麗な頬を伝っていた。

、大丈夫?」

はコクンと頷くと、シャルティエを見つめた。

「なんで・・・シャルがここに・・・?」

が訊ねると、シャルティエは恥かしそうに笑い、答えた。

「ついてきたんだ、が心配で。僕も丁度任務がなくて暇だったし」

はシャルティエの頬に着いた返り血を素手で拭いた。
そして体を震わせ、目から1滴、涙を流した。

「・・・・?」

「シャル~・・・・・・・怖かった・・・すごく怖かったの・・・・
 シャルがいなかったらわた・・・し・・・・・・・私・・・・・・!!!」

小刻みに震えるを見て、シャルティエは優しくを抱きしめた。
ははじめ驚いたが、シャルティエの胸の中で泣いた。
溜まっていたもの全てを出すかのように泣いた。

「よしよし、もう大丈夫だよ・・・・・・って言ってる傍から・・・」

シャルティエはを片手で抱きしめながら空いている方の手で剣を振り回し、
背後にいたモンスターを一撃で倒した。

「今度こそ大丈夫だよ」

は呆然とシャルティエを見ていた。















「遅くなってすまなかった。」

「ゴメンね!、ちょっとキーを捜すのに手間取っちゃって。
 ・・・・ってどうしてここにシャルティエ少佐がいるのかしら~?」

シャルティエが一撃でモンスターを退治した2分後。
カーレルとハロルドが戻ってきた。
ハロルドは妙にニヤニヤしていた。

「僕は」
「シャルティエ少佐は心配してきてくれたのです!
 実際私・・・助けられちゃいましたし・・・・!!」

「フーン・・・。まぁいいわ。部品、意外と重いから男手がもう一人くらい
 ほしいと思ってたところなのよ。」

ハロルドはそう言ってシャルティエに部品を持たせた。
シャルティエはカーレルを睨みつつ、部品を受け取った。

カーレルはと話をしていた。

大尉、私もこれから『』と呼んでいいかな?」

カーレルはハロルドの友は私の友・・・・!!と目で訴えていた。

「あ、はい・・もうなんとでも呼んでやってください!!」




帰りに、はシャルティエに「助けてくれてありがとう」と礼を言ったが
シャルティエは頷くだけで無言だったという。



カーレルファンの方・・・・ご、ごめんなさい・・・!!

執筆:03.04.06