物資保管所につくと、ハロルドは機嫌よく研究所へと足を進めた。
シャルティエ、、アトワイトもあとに続いていく。
実際にソーディアン(試作中の物だが)見せてくれる、とのことだ。
「ソーディアン(試作中のだけど)見れるのかぁ~えへへv」
「なんだかドキドキしますね」
「シャルティエもも嬉しそうね。」
「グフフvかっこよすぎて失神しないでよ~?」
有害ガスの中、4人は早足で進み、研究所の前までやってきた。
扉の向こうではたまに大きな音がしたり、とソーディアン製作に
奮闘している科学者チームの姿が思い浮かべられた。
「さぁ、入るわよ」
ハロルドがばっと扉を開く。
そしてシャルティエ達も素早く部屋の中に足を踏み入れ、扉を閉めた。
シャルティエ達は驚愕のあまり声を出すのも忘れ、ソーディアンに魅入った。
ソーディアンは試作段階ではあるがとても神秘的であった。
「す・・・すごい・・・」
「私たちはこれを・・・」
「はい!今回はこれだけ!見るもんは見たでしょ?
さぁ、製作の邪魔になっちゃうから帰った帰った!」
ハロルドはシャルティエ達を外に出るよう促すと、
科学者チームに混じってソーディアンの製作指示に取り掛かった。
シャルティエ達は胸躍らせながら研究所、物資保管所をあとにした。
そのとき、これから起こる不幸を、誰も知る由も無かった。
Light of the sun
「すごかったよね、ソーディアン!!」
「ええ、そうね!」
「完成したら、本当に僕達が使うんだよね?!」
シャルティエ、、アトワイトは雪が吹雪く帰り道を淡々とあるきながら談笑していた。
話題はもちろん、ソーディアンについてであった。
「完成、楽しみ・・・」
がそう呟いたときだった。
は何かに足を引っ掛け、転倒した。
「ヒィ!」
どさっ
幸い、雪の上に倒れたので痛さは感じなかった。
「ああ、もう~、何やってるんだよ、」
「大丈夫?」
シャルティエはしゃがんでを抱き起こすと、顔や頭、服についた雪を掃ってやった。
アトワイトは心配そうにを見ていた。
「んー。大丈夫・・・だけど・・・。」
は足に手を当てると、にへら、と笑いを浮かべた。
「足、挫いちゃったみたい」
「ごめん、シャル」
足を挫いたはシャルティエにおぶさっていた。
「いいよ。軽いし。モンスターさえあまり出てこなければ問題ないよ」
シャルティエはいざとなったらアトワイトもいるし、の強力な晶術もあるし、と笑って見せた。
「モンスターじゃなく、こんな人間だったらどうする?シャルティエ。」
「!!」
突然、後ろから低い声が響いた。
其れは青くて長い髪を靡かせ、不敵に笑っていた。
アトワイトは其れを見て驚いた。
「ば、バルバトス!!」
「久しぶりだな、アトワイト。会いたかったぜ?」
「何故・・・死んだはずのあなたが此処に・・・!」
はバルバトスを凝視すると、バルバトスはふ、と鼻で笑った。
「あのとき・・・ダイクロフトでお前をシャルティエを助けてやったの、覚えているか?」
シャルティエとは驚愕した。
「やっぱり・・・!あの時のはお前のだったのか・・・!バルバトス・・・!!」
シャルティエがバルバトスを睨むと、バルバトスは嘲笑いながらシャルティエを見た。
「ほぉ、覚えていてくださったのですか、シャルティエ少佐。」
バルバトスは言葉を発したのと同時に大斧でシャルティエに斬りかかった。
「クッ!!」
シャルティエはを背負いながら即座に剣を抜き、防御体制に入った。
しかし、それも虚しく、バルバトスはシャルティエの足を蹴り上げると、
バランスを崩して倒れかけたシャルティエの後ろにいたを抱き寄せた。
「ひぎゃああ!!!?」
「!!!!!」
「バルバトス!!!」
シャルティエ達が同時に叫んだ後、
バルバトスはもう一発、シャルティエを蹴ると、シャルティエを見下し、嘲笑した。
「オレは本当に死んだ事になっていたのだな。ククク・・・馬鹿なヤツらだ。
あんな猿芝居に騙されるなんて・・・軍人失格なのではないのか?」
バルバトスはシャルティエを踏みつけた。
「ぅぐ・・・ッ」
「シャルッ!!」
「シャルティエ!」
は苦しむシャルティエの姿を見て、ようやく抵抗し始めた。
抵抗するたびに足が痛む。
「シャルッ!!シャルッ!!・・・ッ!!シャルに手を出すな!!放せッ・・・!この・・・!!」
バルバトスはを軽々抱き上げ、自分の肩に担ぎ、抵抗できないようにした。
「ぎゃああ!!!」
は奇声を発しながら暴れた。しかしそれも無意味であった。
「オレの狙いは・・・・・・そしてアトワイト!お前だ!!」
バルバトスはそう叫ぶと、アトワイトに向かって突進した。
アトワイトは身構えるが、それも意味無くバルバトスに急所をつかれ、意識を失ってしまった。
「アトワイトさん!!」
「アトワイト!!」
気を失ったアトワイトをも担ぎ上げると、バルバトスはシャルティエに向き直る。
「さぁ、あとはテメェの始末だけだ、シャルティエ」
「ぐ・・」
シャルティエが目を瞑り、バルバトスが構えたときだった。
「やめてぇぇぇぇぇッ!!!!」
が叫んだ途端、バルバトスのいた場所に地割れができ、攻撃が外れた。
「これは・・・グランバニッシュか・・・!!」
バルバトスはを見てニヤリと笑った。
「フハハハハ・・・に借りができたな、シャルティエ。」
そして突如黒い球がでてきて、バルバトス達を飲み込んだ。
球が消えた後、バルバトスや達の姿はどこにも見当たらなかった。
「・・・・・・ッ」
シャルティエはそこで意識が途切れた。
「」
自分の名を呼ばれ、は目を覚ました。
「ようやくお目覚めかい。お姫様。我が宮殿へようこそ。」
あたりは薄暗い。・・・洞窟だろうか?
目の前にはバルバトス。隣には手錠に鎖、と拘束されたアトワイトが。
気が付けば自分も拘束されているではないか。
体が自由に動かない。
「バルバトス・・・一体何の用なのよ・・・!」
「強気だな。。オレはそんなお前が好きだ。愛している・・・」
「んなっ・・?!!」
バルバトスはの顎をクイっと上に上げると、ペロリ、との頬を舐めた。
「ヒィィ!」
はあまりの気持ち悪さに、身をよじらせた。
さらにバルバトスは体のあちこちを触ってくるではないか。
はだた、耐えるしかなかった。
(シャル・・・!!)
執筆:03.6.5