※注・全員変態設定
最近の楽しみは散歩。
でも、私の散歩中、いつも邪魔が入る。
「!」
ヤツの声を聞いた私は殺意が湧いてきて、拳を握り締めた。
できれば相手をしたくない。
「あ…あ~ら、露出きょ…じゃなかった、モーゼス。どうしたの?」
ごめん、上手く笑顔が作れない。
お前が半径1キロメートル以内にいるのが嫌すぎて。
「作文を書いたから聞いてほしいんじゃ!頑張って書いたんじゃぞー!」
「お前、その頭でか?つか、何故に作文!?」
私は笑顔でモーゼスを罵った。
しかし、モーゼスはテレながら頬を赤く染めた。
「ヒョオオオオオ!!そう言ってくれんのはだけじゃ!
、もっとワイを罵ってくれんか?それがワイの快感なんじゃ!」
まぁとにかく聞いちょくれ、とモーゼス。
私は仕方なく聞くことにした。
「コホン…『たんとワイのハァハァ』」
「オィィイイイ!!それが題名か!?テメ、マジヌッ殺すぞコノヤロ!!」
モーゼスの急所を蹴ってヌッ殺しておいた。
慈悲深い私はモーゼスを首まで埋めて隣に大きな石を置いてその石に「モーゼスの墓」と彫ってあげた。
「さん!」
今度はジェイだった。
私は無視して通り過ぎようとしたが、ジェイが抱きついてきて進めなかった。
「無視するなんて酷いじゃないですか!でも…そんな所も愛してます!」
「嫌いでいいからどっか消えてくれ」
「ちゅーしてくれたら消えてあげますよ?」
そう言ってジェイは目を瞑って唇を尖らせる。
私は先ほど埋めたモーゼスを引っこ抜いてきてジェイとモーゼスの唇をくっつけた。
「あ…柔らかいですね…さんの唇…」
そう言って気を失っているモーゼスに熱いキスをぶちかますジェイ。
本人はもちろん気付いていない。モーゼスの唇だっつーの。
よかったね、モーゼス。あんたの唇、柔らかいってさ。
そして、さよなら、ジェイの青春時代。
「!!」
また邪魔か…。今度はワルターだった。
「…何?」
いい加減疲れたんで、私はワルターを睨みつける。
しかし、ワルターは全くひるまずに。寧ろ擦り寄ってきた。
「俺の子供を、産んでくれ!」
「頭大丈夫?そもそも、大事なステップいくつも踏み外してんじゃねぇ!!」
「じゃあ、結婚したらでいい!幸せな家庭を俺と作ろう!子供は100人が理想だな!」
「その子供は誰が産むのかな?1年に1人なんて私産めないよ。
それに、今後の人生が一生妊婦なんて嫌だから」
「俺が産む!だから結婚してくれ!ていうかヤらせt」
「じゃあ一人でヤって一人で勝手に産んでろカス!!」
私はワルターの帽子のようなものを奪い、それをワルターの顔にぐるぐる巻いて、ワルターを草むらに捨てた。
「放置プレイもたまにはいいな…!」
「ワルターさーん、いい加減黙ろうか?」
私はワルターを一蹴し、その場を立ち去った。
「~!愛してる!」
向こうから走ってくるセネル。
もう私自ら手を下すのは面倒なので、ウィルに通報しておきました。
ウィルは颯爽と現れて、セネルを捕縛。
そして去り際に「今度一緒に飲みに行こう」と言って去っていった。
行きません。
散歩の帰り道、「放置プレイ~」と喜んでいるワルターを見かけた。
やっと気付いたのか、死にそうな顔をしているジェイとモーゼスを見かけた。
騒がしい散歩道
(ジェー坊!ワイのことが好きだったんかーっ!?しかしワイにはが…)
(モーゼスさん、寝言は寝てから言ってください。ああ、ファーストキスはさんって決めてたのに!)
(次はどんなプレイをしてくれるんだ、!?)
(オレ、愛してるって言っただけなのに…)
(飲みに言った後はホテルで…ムフムフ)
(こいつら、アホじゃねーの…?)
執筆:05年9月7日
修正:10年11月3日